性感染症において女性が知っておきたい病気にクラミジアがあります。
これは比較的症状が軽い性病なので放置しがちですが、将来弊害をもたらすこともあるので、その症状と治療法について前もって知っておくようにしてください。
女性がクラミジア感染した場合
まず、性感染したことに関して自覚しづらいことが一つの症状だといえるでしょう。
これはこの性病の大きな特長となっていて、実に約8割もの女性が無自覚であるといわれています。
ちゃんと自覚できるものには、おりものの増加があります。これは女性のクラミジアの症状としてはその代表格といえますが、比較的自覚しやすいといえるでしょう。
比較的分かりやすいといえば、下腹部の痛みも分かりやすい症状の一つに挙げられます。
こちらは自覚しやすいことはいいことなのですが、生理不順などでも現れることがある病症なので、それと混同されてしまうことに注意しなければなりません。
注意が必要なものとしては、「不正出血」があります。こちらはすでに感染が進んでることを示すものであり、そのままにしておくと不妊症や卵管炎になる恐れもあるので注意が必要です。
加えて、性行為中に痛みを感じるようになることもクラミジアの病症の一つなので、これも覚えておいてください。
クラミジア感染の原因は
女性がクラミジア感染してしまう原因は、ひとえに、クラミジアトラコマティスという細菌が尿道や喉の奥に感染することによってです。
ただしその経路には二通りがあります。一つは性交渉によって子宮頸管や尿道に感染してしまうこと。
もう一つは、オーラルセックスによる喉への感染です。こちらは性器同士の接触がないケースでの感染となります。
有効な治療法は?
女性がクラミジアになった場合の有効な治療法は、まず抗生物質を継続して1日~7日間服用することです。
病症がかるい場合はこれだけですみますが、炎症がひどい場合、または発熱、腹痛が起きている場合は、抗生物質の服用に加えて点滴が必要になります。
治療後には再検査を行いますが、検査で何も見つからなければ治療は完了です。
クラミジアを予防するには
女性のクラミジアについては、あらかじめ予防することが大切です。
なぜなら、予防することで余分な治療費を使わなくてすんだり、症状がさらに進行してしまうことを食い止めることができるからです。
クラミジアは放置しておくと卵管閉塞の原因になったり、別の性病にかかりやすくする恐れがあるので、早めの処置だけでなく普段からの予防も大切です。
具体的にどのような予防があるかといえば、大きく分けて2つがあります。
一つは定期的な検査を行うこと、もう一つは、通常のセックスでもオーラルセックスでもコンドームを使用することです。
このようにして水際で細菌の流入を防いでおけば、感染することはありません。
とかく放置されがちな性病の一つですが、若い時の小さな感染が将来になって害をもたらすこともありますので、決して油断することなく普段から予防に努めましょう。